外国人技能実習生を受け入れるにあたり

長野で本当に起きたブラックな話

長野は日本有数のレタス産地で、有名店からも熱烈なラブコールが寄せられるほどのクオリティを持っています。また上手くいけば年収2500万円も夢ではなく、レタス生産に乗り出す方も少なくありません。
一方で、悪い噂が出ているのも事実。2014年には、長野で外国人技能実習生の受け入れが中止されたことがありました。なぜなら、過酷な労働を強いていたことが判明したからです。そもそもレタスづくりの仕事は、かなり過酷なもの。シーズン中は朝から深夜まで働き詰めとなり、休んでいる暇もありません。しかしレタス作りとは別に、違う意味での問題が浮き彫りになっているからでしょう。

技能実習生の叫び

レタス生産に関わった外国人技能実習生の話によると、仕事は過酷で給料はかなり少ないとのこと。また実習生本人が書いたと思われる、人権侵害の投書もあります。
実習生には他の実習生との交流を禁止し、違反すれば制裁金の支払い。さらに預貯金を自由に引き出せないといった、過酷過ぎる労働環境も。ただ当該地域は再び外国人技能実習生を受け入れているため、ある程度環境は改善されたのでしょう。ただし次は別の事件が勃発。世界に広まれば、外国人技能実習生が来ることがなくなるのは、目に見えています。

受け入れ態勢を整えよう

外国人技能実習生は、人手不足解消の足掛かりになります。しかし受け入れ態勢が整っていない中で受け入れると、人手不足はより深刻な状態になるでしょう。
そこで見ておきたいのは、労働環境。効率化できるところがあるのなら、積極的に進めたいところ。農業の場合、管理をアプリやAIを使っておこなうだけでもかなりの効率化となるでしょう。また給与を明確にし「休み」を制定するだけでも、大きく変わります。

従業員とコミュニケーションを取る

最も大事なのは、従業員とのコミュニケーションです。いわゆる「ブラック」と呼ばれていつも人手不足になっている企業の多くは、コミュニケーション不足がほとんど。「ちゃんと取れている」という声もあるでしょうが、もし“本当に“取れているのなら、人手不足に陥っていません。
コミュニケーションは、心と心を伝える手段です。