男性の心の奥に潜む意外に知られていない欲望

「口は災いの元」と言います。

実際、世の中のトラブルの多くが、ちょっとした言葉から始まっている、という事実から、これはまさに正しいということがわかります。

なぜ「しゃべること」が災いを招くのでしょうか。

実はそこには男性特有の欲望が潜んでいることが非常に多いからです。

男性同士の対人関係のトラブル、ストレスのほとんどが、この欲望が原因になっている、といっても良いのです。

この「男性の心に潜んでいる特有の欲望」とはなんでしょうか?

それが分かれば対処法も分かってくるかもしれません。

人は皆、欲望を持っている

人は皆、欲望を持っています。

お金が欲しい、素敵な彼女が欲しい、BMWに乗りたい、等々。

しかし成人男性の心の中に潜む「自分でも気が付かない根本的な欲望」をご存じでしょうか?それは「周りから一目、置かれる存在になりたい」という欲望です。

人は社会という集団生活を送っています。

まして男性は組織の中で働くことが多いものです。

そういった集団に属していると、つい周りの人に競争心が湧くものです。

そして、その競争心は究極的には周りから「あの人、すげぇなぁ」と思われたいという欲望になっていきます。

実は、この欲望が「自分がいかに凄い人間であるか」を言葉で主張させてしまうことがあるのです。

有能な人は自ら主張しない

本当に有能な人は自分を言葉で主張はしません。

そういう人は言わなくても実績により自然に周りが一目、置くようになるので、あらためて主張する必要がないのです。

しかし、そうでない人は自分の欲望を満足させたいがために、つい余計なことを言ってしまうのです。

「俺はこんなに凄い人間なんだぞ」ということを言いたいがために、です。

しかし人は言葉だけで、その人を「凄いな」と思ったりすることは、まずありません。

つまらない自慢話は逆に「負け犬の遠吠え」にしか聞こえないからです。

つまり逆効果にしかならないのですが、欲望に負けた人は、そうせずにはいられないのです。

そういった欲望は別の形で現れることもあります。

例えば「俺はフェラーリに乗っている」など、自分の所有物で自分を主張する人もいますし、「ダーツで俺にかなう奴はいない」など仕事以外の趣味の分野で自分を主張する人もいます。

そういったものが無い人は有能な人の悪口を言うことで相手を下げ、自分を上げようとします。

いずれにしても周りにとっては「しょせん他人事」でしかないので、そんなことはどうでもいいことなのです。

そして会社組織における「人間関係のストレス」は、こういった欲望が原因であることが案外に多いものです。

この問題に対する最も良い対応方法は「男は周りから一目置かれたい、という欲望を持っている」ということを知ることです。

その正体を知っていれば自慢したり、人の悪口を言う相手の心理も理解でき寛容の念も湧くというものです。

また自分に対しても、その欲望を抑えることが出来るようになるでしょう。

まとめ

女性と違い「戦う事が本能的に好き」である男性に、このような欲望があるのは致し方ないことではあります。

しかし人生を下らない欲望に振り回されて生きるのは止めましょう。

「勝ち負け」という概念は非常に分かりやすいので簡単に人の心に取りつきます。

しかし他人と自分を比較する、という行為がそもそも間違っているのです。

なぜなら、あなたが勝ったと思っていても相手は決して負けたとは思っていないか、あるいは「そんことで負けた所でどうでもいい」と思っているからです。

人はそれぞれの価値観を持っており、あなたは、あなたらしく生きれば、それで良く、それが最も自然で楽なのです。

何かの欲望に振り回されて生きる人生はお金と時間を浪費し最後には苦しみが残るだけです。

自分の価値観に従って生きれば人生は「決して捨てたもんじゃない」のに、です。