「小さくても仕組みでガンガン売れる会社の作り方」 を読んで

サラリーマンではなく、独立して人間関係の煩わしさから解放されたい、でも家族もいるので会社を飛び出す勇気もない。

悶々としながら、独立する術を試したみたり、やっぱりサラリーマンとして頑張っていくと決意して日々を頑張ってみたりを繰り返すどっちつかずの生活でした。

そして、とにかく怒られないサラリーマンを目指してストレス回避をしようという考えに至ります。

そのためにはまず経営者の思考を知らなければと思った時に目に付いたのがこの本です。

会社経営とは何ぞやを学べる

この本のメインテーマは小さな会社の社長がどのような仕組みを作ればライバルに負けない売り上げ、利益を出せる会社になるかについての手法のヒントを提供するということです。

なので内容的には、どういった手法で会社を立ち上げまたは立て直し、更にはどうすれば効率的に大きな会社に負けない組織作りができるのかのヒントが書かれています。

実際にこうしたという体験談というよりは、骨組みの作り方を提示して汎用的に応用できるのです。

そこに、過程における経営者の考え方、気持ちの持ち方を加えて解説しているので、会社経営とはどういったもので、どんな考えで経営者が動いているのかが理解できます。

自分自身の成長にも役立つ

この本に書かれている内容は、経営者目線ではあるものの、その手法は自分自身の活動に応用すれば、自分自身のスキルアップのヒントにもなります。

自分自身の日々の業務に落とし込んで使える部分と使えない部分を自分なりに精査していくと違った視界が開けるようになると思います。

そこにこれまでは気付かなかった経営者の目線を加えることで、メンタル的にもランクアップが期待できます。

まずは真似事のようなことから始めて、自分の中で何か変化が起きないかを実感する為のバイブルにはなります。

最終的には社内ベンチャーで経営者になったつもりで業務にあたることができるようになったので、経営者の気持ちを理解できるようになったのではないかと思っています。

まとめ

ネガティブな感情から始まって手にした本書ですが、私にとってはこれから歩む道の設計図になりました。

もちろん自分自身で考え、工夫するという作業は必要でしたが、充実感やワクワク感に変えることで、面倒という感情はなくなりました。

会社経営という概念を通して、自分自身の存在をどう確立していくかを考えさせられる1冊です。

ある程度の人生経験をしてきた方が、ちょっと立ち止待って自分を振り返ることのできる本だと思います。