三鷹市でも作られている下肢装具を紹介

三鷹市には装具を制作する義肢装具製作の事業所が点在しています。
そこでは様々な装具が製造されていますが、今回はその中の一つである下肢(かし)装具に注目して、それぞれどんなものなのかを紹介します。

三鷹市で作られている下肢装具とはそもそもどんなものなのか

下肢装具とは、一言で言えば下半身に使う装具のことです。
股関節と呼ばれる足の付け根からつま先の部分の範囲のいずれかに装着する装具全般を下肢装具といいます。

使用する目的は、変形の予防や矯正、失われた機能の補助、さらには疼痛などの症状の軽減を狙う場合もあります。
このような目的で作られる下肢装具について、具体的なものを紹介していきましょう。

三鷹市で作られる主な下肢装具

三鷹市の事業所で作られる主な下肢装具は次のタイプが挙げられます。
1・股装具
2・長下肢装具
3・膝装具
4・短下肢装具
5・足底装具

まず、股装具(こそうぐ)は股関節部分の固定をしたり曲げ伸ばし(屈伸)、開き閉じ(内外転)をコントロールする目的の装具です。
主に股関節脱臼などに処方されることが多いタイプです。

長下肢装具は、膝と足の動きをコントロールするモモからつま先まで装着する装具です。
立った際の安定や変形の予防、矯正といった目的で処方されることも多く、片麻痺、大腿骨骨折などで処方されるタイプのものを指します。
文字通り、かなり長く大掛かりな下肢装具です。

膝装具は、膝部分に装着する装具で、サポーターのようなタイプからヒンジが付いたプロテクターのようなタイプまで様々なものがあります。
靭帯損傷や変形性関節症など膝関節の治療を目的とした装具になっているのが特徴です。

短下肢装具は、すねからつま先までを支える短めの下肢装具です。
靴と一体化しているタイプもあるなど、種類に富んでいるのも特徴です。
主に片麻痺や下腿骨骨折に処方されており、足関節の動きをコントロールするほか、筋力や症状により様々な形の物があります。
三鷹でも利用される方の状態に応じて臨機応変に制作しています。

最後が足底装具です。インソールのような形をしており、つま先や足の変形、脚長差の調整に使用されるものです。

以上のような下肢装具が三鷹で作られています。